リオのオリンピックも終わり、今はパラリンピックの開催を待っている。
ところで、猫ひろしへの大変に好意的な記事が、プノンペンポスト (Punom Penh Post) のサイトに掲載されているので、その一部を翻訳して紹介することにする。
Hiroshi stays to the finish, Cambodia upbeat as curtain falls on Rio Games
ひろしは最後まで走り切り、リオのゲームにカーテンが降りるときにカンボジアは盛り上がる
It rained in Rio as the most controversial but captivating Summer Games in recent memory handed over the baton to Japan during a spectacular closing ceremony for the 2020 Tokyo Olympics and a small Cambodian contingent headed home with a feeling of pride after having done better than many previous missions.
リオに雨が降る中で、最近の記憶の中で最も議論を呼び、しかし最も人を引き付けた夏の[オリンピック]ゲームは、目を見張らせる閉会のセレモニーの中で2020年の東京オリンピックへとバトンを手渡された。そして、カンボジアの小さな代表団は、これまでの多くの代表よりもよい成果を収めたことに誇りを持って帰途へ着いた。
The last of six Cambodian competitors, Takizaki Kuniaki, more popularly known as owarai comedian Neko Hiroshi in his native Japan, came in second last among the 140 finishers as 15 athletes from a starting list of 155 dropped out of the men’s marathon at various stages of a course with several sharp turns made more challenging by the slippery conditions.
6人のカンボジアの競技者の最終者の瀧﨑 邦明、母国の日本ではお笑いの 猫ひろし としてもっとよく知られている瀧崎 邦明は、滑りやすい条件によって難しさを増した数ヵ所の急な曲がり角を伴うコースの様々な場面で155人の出走者の15人が男子マラソンから脱落するなかで、140人の完走者の最後から2番目にゴールインした。
The 39-year-old Hiroshi, a Japanese national who became a Cambodian citizen in 2011, was proud to run for his adopted country, and he displayed the true spirit of participation by battling on at the rear of the field to finish 139th in a time of 2 hours 45 minutes and 55 seconds.
2011年にカンボジアの市民になった日本国民の39歳の ひろし は、彼を受け入れた国のために走ったことを誇りに思い、2時間45分55秒で139位でゴールするために競技場の近くで苦闘することによって、参加することへの真の精神を示した。
‘A great honour’
大いなる名声
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"Finishing a marathon in itself is a great honour and I am happy that both our long distance runners gave their very best."
「マラソンを完走すること自体が大変な名声です。そして私は我が国の長距離走者が [男女] 二人ともベストを尽くしてくれて嬉しいです。」
<猫ひろしが走っている写真>
“Of course, our objective is to do better in every discipline we take part in, but considering the top quality of competition, our athletes have given us a lot of hope for a better future,” said Vath Chamroeun, secretary-general of National Olympic Committee of Cambodia.
「もちろん、我々の目標は、参加する何れの分野においても更に向上することですが、競技の質の高さを考慮すれば、我々のアスリートたちはより良い未来へ向けて我々に多くの希望を与えてくれました。」──このようにカンボジアオリンピック委員会の事務総長の Vath Chamroeun は述べた。
小生も今では 猫ひろし を高く評価している。彼はマラソンを完走することによって、カンボジア国民の期待に応えたのである。メダルには程遠い成績であったが、多くの人に夢と希望を与えたのである。もちろん、それは完走の結果である。
さらには、猫ひろし の採った方法は、閉塞した日本社会へのアンチテーゼとも言えるであろう。誰もが同じ基準で判断されるために同じレールの上を通る必要は、全くないのである。そこに隙間があれば狙ってみるのもよい選択であろう。
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