まだ20日間勉強できる
まもなく1月も終り、受験の2月を迎えるが、埼玉県の公立高校の受験生たちはまだ20日間勉強できる。
残された期間をいかに活用するかによって、当然、結果は変って来よう。最後まで気を抜かず、頑張れ!
まもなく1月も終り、受験の2月を迎えるが、埼玉県の公立高校の受験生たちはまだ20日間勉強できる。
残された期間をいかに活用するかによって、当然、結果は変って来よう。最後まで気を抜かず、頑張れ!
中3生たちの中間テストが返されたが、前回の期末試験 (1学期) から大きく成績を向上させた中3生は、当塾にはいなかった。もちろん、一部の科目の得点が大きく伸びた人はいたが、他の教科の成績が下がってしまったりした。
この時期は皆勉強しているのであり、他の人を上回る努力なしには結果を出すのは運任せになってしまう。とくに、大きな苦手科目を抱えている人は、それへの対処に時間を取られるから、日々たゆまず努力をする以外に状況の打開策はあり得ない。
P.S.
中3生に限れば1名だけ、全般的に大きく点数を伸ばした人がいました。
塾生の指導をしていて、いつも感じることがあります。それは、勉強の「できる」子は勉強の仕方が丁寧であり、基本に忠実だということ、反対に成績不振の子は勉強の仕方が雑であるということです。
勉強の仕方が雑なのは、勉強する意欲が不足しているからでしょう。とくに子どもたちの間にもスマートフォン、いわゆるスマホが普及してからは、勉強よりもそちらにばかり夢中になる子が増えてしまいました。面倒な勉強を嫌う子どもたちが増えました。
しかしながら、面倒に感じる勉強を避けていては、学力の向上は望めません。数学の応用問題や、国語の論説文の読解、さらには外国語の「文法」構造の理解などの根気を要する学習には、辛抱強い努力が要求されます。そのような学習には根気強さが必要ですが、頑張って努力を続ければ確実に学力の向上に繋がります。
春日学習室は、塾生がしっかり勉強に取り組めるように常に気を配って学習を進めています。そして、時には口を酸っぱくして勉強の仕方を注意して、子どもたちの学習を指導します。さらに、一昨年度からは塾生用の各パソコンにQRコードリーダーを接続して、英語の教科書や問題集と連携させて音声対応学習を行っています。
今は小学校のときから皆英語を学んでいるのに、それが英語力に反映しないケースも多い。その最大の原因は、自ら英語で発信しないからではないかと私には思われる。さらには、そのように消極的にさせる原因は、学校のテストでの減点法的な採点法だと思われる。
学校のでの定期テストは、0から100への加点法のように見せかけているが、実際には到達目標からの減点法として機能している。だから、到達目標の90点、80点、70点などを下回ると、しばしば「親に叱られる」のである。だから子どもたちは、ミスによって自らの得点力を下回る点を取らないように細心の注意を払うのである。
このような発想では、実践的な英語力が身に付くはずがない。会話の場ではそれ相当のスピードで応対せねばならず、メールゃチャトなどでのリアルタイムのやり取りでも、ある程度のスピードは要求される。言い間違えたら言い直せばよいのであり、間違いを怖れずにどんどん言ってゆかないと会話は成立しない。
その場合、言いたいことを予めメモ用紙などに書いておくと、会話を進める手助けになるかも知れない。文を書くということ自体も、英語の学習にとって有効な実践的勉強法である。だから、今後は塾生たちにもどんどん英文を書かせることにする。
学習には基本が大切なことを、2学期の後半には毎年のように実感させられる。数学の場合には、学校で配布される問題集には基本から応用まで、難問を除いてほとんどが網羅されてるが、中1ならば比例の式 y=ax や、反比例の式 xy=a という基本の理解が出来ていないと以後の学習はほぼ無意味になる。中3で学ぶ相似比と面積比の問題も、折り紙を2度折って再び正方形にしたときに元の折り紙の4分の1の面積になっていることのような簡単なことを思い浮かべられないと、その先の学習には苦労することになる。
英語の場合も同様で、be動詞と一般動詞をしっかり使い分けられないと受動態などは理解不可能になってしまうであろう。(とはいえ、be動詞 + 過去分詞という形で覚えればよいので、それだけを考えるのなら楽かも知れない。変化の多いフランス語で複合過去 <avoir だけを変化させて過去分詞を付けるだけ> が楽のように。)
いずれにせよ、分からなくなったところまで戻って、しっかり理解できるまで反復学習することが学力改善への近道である。当塾では、反復学習を通じて苦手を克服することに力を入れて指導している。
(-1)+(-3)=-(1+3)=-4
(-1)-(-3)=(-1)+(+3)=+(3-1)=+2
これは、正負の数の計算において最初に理解が曖昧になりがちな箇所である。
とはいえこの程度の計算は親の側から見てもとても簡単なので、まさか自分の子どもがこの程度の計算をはっきり理解していないなどとは、思いもしないのである。ということで、子どもが定期テストでミスを連発しても、それは単なる注意不足なのだと考えてしまうケースが多い。
しかしながら、実際には単なるミスではなく、違いをはっきり理解していない場合も多々ある。定期テストで×を連発して、それで初めて理解をはっきりさせる子たちも多いのであるが、その間に学校でも塾でも授業は進む。その結果、
2a-3a+4
を単項式に変えてしまったり、
a+2b
という式において、aの係数がゼロだと思ってしまう状況が生じてくる。
であるから、初歩の段階では先取り学習よりも、重点的に弱点潰しをする反復学習が重要になってくる。
子どもたちの学習を指導している中で、分岐点を直観するときがある。この子はいま学習に遅れてしまったら、その後はほぼ決定してしまうというその時が、まさにその分岐点である。それは中学1年生の比較的早い時期に訪れることが多い。高校1年生で数学が理解できなくなるケースにも、その分岐点が存在するよう。
高校の場合には、数学が分からなくなっても私立文系へ進学するなら、多くの場合には問題がないとも言える。ただし、大学のカリキュラムには数学が必要なものも多々あり、基礎から数学をやり直す必要が生じる場合もある。
しかし、中学1年の段階で落ちこぼれてしまうと、その後の学習に大きな支障が生ずる。特に英語や数学の場合には絶望的なケースもある。いや、数学の場合には小学校で算数がそれなりに身についていれば、個人指導塾へ通ったり保護者が付き添って指導すれば後からでも或る程度は取り返せよう。だが、英語の場合にはもっと深刻である。今年度からは教科書が改訂されて、小学校でもある程度の英語を身に着けていることが前提とされているから、基礎の英語力がない子たちは確実に授業から取り残されると思われる。その後は只々意味の分からない授業に付き添わされるだけである。
逆に言えば、最初の基礎が出来ていれば、その後は何とか取り返せるとも言える。実際、当塾でも数年前に中2程度の英語の学力しか大学受験生を指導して、1年足らずでセンター試験で7割以上の得点を取らせたことがある。その塾生の学力はアンバランスで、数学は数検2級を取得していてて物理も得意であった。だから、英語だけを取り返せばよかったのだが、思った以上に伸びて日本で最大の学生数を誇る中堅私大に現役合格した。
学習に取り残されても、学年が上になるほど実害は小さいと言えよう。だが、小学校卒業の時点で九九や整数の4則計算がが出来ていないとか、中1の1学期に英語がまったく分からなくなってしまったりしたら、厳しい言い方になるが、もう取り返せない場合も多い。だから、その分岐点では部活動や習い事を犠牲にしても集中して勉強しなくてはならない。幸いなことに、中1生には夏休みという挽回のチャンスがある。
小数の足し算・引き算と掛け算の計算における小数点の扱いの違い、小数の割り算における商と余りでの小数点の扱いの違い、円の周の長さと面積の公式の違い。このような基本的な学習内容はうろ覚えにせずに、公式はしっかり学習しなければならない。
基本が大切なのは、英語の学習においても同じである。とくに初歩の段階で、たとえば be動詞を先頭に移動させる疑問文と、do や does などの助動詞を用いる疑問文の違いで躓いたら、その後の学習の積み上げは出来ないであろう。
日本の学校教育で英語が成功していない理由の一つは、真似と反復練習が足りないことにあろう。とりあえず読めればよいという程度の音読練習では全く不十分である。つっかえつっかえ読んでいたり、単語がまともに読めなかったり、お経のように英文を読んでいる状態では、完全に練習不足である。
英語上達への第一歩は、とにかく真似て繰り返すことである。それが全てだと言いたいところだが、英語の基本的な文法構造の理解も不可欠である。語順の理解や、疑問文におけるbe動詞と助動詞の使うわけなどは、中学生の初歩の段階でしっかり理解しないと後々の学習では行き詰まってしまう。そして、実際にその段階で理解が曖昧になっている中学生は多い。文法の初歩の学習においても、やはり定着のための反復練習は不可欠である。
当塾では、今年度は目と耳と口と手を使った英語の学習をメインの指導の一つにしてゆきます。
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